◆ 形彫放電加工(かたほりほうでん)とは
凄く簡単に表現すると、掘り込む加工です(^^)d
金属を電極の形に押し溶かすようなイメージです
超硬球(SΦ19)にネジ穴(M6・深さ6mm)を彫りこみました。
加工素材が球体なので、動かないように
クランプ(つかんで固定)するのが難しかったです。
超硬材なのでタングステン材の電極を使用しました。
形彫放電加工は、電極(銅やグラファイト等を使用)の形状を加工物に転写する(彫り込みたい形状の電極を素材に押し付けてその形にする)事が出来る加工の事です。
放電加工ですので、通電性が無い物には適用出来ませんが、超硬材や焼入材など硬度に関係なく加工する事が出来ます。
ワイヤーカット放電と大きく異なるのは、貫通させなくていい点です。
底付などのポケット加工が出来たり、電極次第で色々な形状を転写する事が出来ます。
分かりやすいサンプルとして、左のブロック材にハート型を彫り込みました。
トップページの形彫放電加工の動画はこの製品のものです(^^)
加工時間は素材の材質、彫り込む深さなどにもより様々です。
あくまでも例えなのですが、上の写真のハート型は2時間弱で1㎜ほど彫り込みました。
(形彫放電加工の稼働時間だけです。電極の製作は時間に含んでいません。)
普段はご依頼いただく図面やデータに沿って加工しますので、1つ1つ違ってきます。
弊社では三菱電機製 EA12Vを使用しています。
2m×2.5m×2.5mほどある機械です。
他にも加工例としましては、
左の写真の電極を使って、板材の中心に貫通していない穴を彫り込みました。
ワイヤーカット放電加工機では出来ない加工なので、形彫放電加工機を導入して良かったと思います(^^)
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